ヒトメタを完全に防ぐことはできないけれど、赤ちゃんがいる家庭で「やって意味のある対策」は確かにあります。
3歳の長女が、保育園でヒトメタニューモウイルスをもらってきた。
発熱と咳、鼻水。診断名を聞いた瞬間、私の頭に浮かんだのは「赤ちゃんにうつったらどうしよう」という不安だった。
きっとこの記事にたどり着いた人も、「ヒトメタ 赤ちゃん」と検索しながら、同じような気持ちでここに来ていると思う。
上の子が保育園に通っていて、下に赤ちゃんがいる。その状況だけで、感染症は一気に現実味を帯びる。
ヒトメタは赤ちゃんにうつる?上の子が感染したときの不安
ヒトメタニューモウイルスは、乳幼児に多い呼吸器感染症で、多くの場合は風邪のような症状で治るとされている。
でも、赤ちゃんが感染すると話は別だ。
病院で医師から
「赤ちゃんの場合、呼吸状態が悪化すれば入院になることもあります」
と言われたとき、その言葉がずっと頭から離れなかった。
過剰に怖がる必要はない。
でも、軽く考えていい感染症でもない。
そのあいだの、いちばんしんどい場所に立たされている感覚だった。
ヒトメタニューモウイルスとは?赤ちゃんが注意したい理由
ヒトメタはRSウイルスと似た経過をたどることがあり、特に月齢の低い赤ちゃんでは注意が必要だとされている。
重症化の頻度は高くないけれど、「ゼロではない」という事実が、親の気持ちをざわつかせる。
だからこそ、完璧じゃなくてもいいから、できることはやろう。
そう思った。
上の子が保育園でヒトメタに感染。家庭内でまず考えたこと
まず考えたのは、生活空間を分けることだった。
家にあったベビーサークルを分解して組み替え、即席の隔離スペースを作った。
サークルは柵を一列にし、ベビーゲートのようにして使うことにした。
本来は専用パーツを買えば自立するのだけれど、あいにく持ち合わせていなかった。
そこで隣の部屋から、とにかく重くて動かないものを集めてきた。
アイリスオーヤマの衣装ケース(チェスト)や、無印良品の頑丈ポリプロピレンボックス。
それらを柵の両端に置いて固定し、どうにか「入れない境界」を作った。
やんちゃ盛りの3歳児を隔離するのは、正直ほぼ不可能だ。
だから発想を逆にして、守るべき0歳児のほうに、安全なスペースに入ってもらうことにした。
赤ちゃんを守るために我が家がやった感染対策と隔離生活
完璧な感染対策なんて、家庭では無理だと思う。
だからこそ、続けられる範囲でやることを意識した。
YouTubeの教育アニメを使って咳エチケットを伝えたり、一緒に手洗いをしたり。
すべてがうまくいったわけではないけれど、長女なりに弟を気にして、できることをしてくれていたと思う。
今振り返ると、無理に完璧な隔離を目指さなくてもよかったとも思う。
3歳の子に、大人と同じ感染対策を求め続けるのは現実的ではなかった。
「できる範囲でいい」と決めたことで、親の気持ちも、家の空気も少し楽になった。
隔離しても感染は防げなかった。でも無駄ではなかった理由
この経験を通して強く感じたのは、
赤ちゃんがいる家庭で大事なのは
「感染を完全に防げたかどうか」ではなく、
「重症化のリスクを下げる行動を取れていたかどうか」
という視点だった。
それでも、12日後に弟は発熱した。
40度近い高熱、鼻水、咳。本格的に熱を出したのは初めてだった。
正直、「やっぱりダメだったか」という気持ちはあった。
でも同時に、完璧に防げなかった=失敗、ではなかったとも思えた。
ベビーサークルがなければ、もっと早く、もっと確実に感染していたと思う。
結果的に防げなかったとしても、リスクを下げることはできた。
その事実が、気持ちを少し救ってくれた。
今振り返ってみると、
上の子が治ってから下の子に症状が出たことは、
不幸中の幸いだったとも思う。
もし同時に体調を崩していたら、
夜泣きが残る上の子の対応と、
重症化しやすい赤ちゃんの体調管理を、
同時に抱えることになっていた。
順番に看病できたことで、
そのとき一番注意が必要だった弟の様子を、
落ち着いて、注意深く見ることができた。
赤ちゃんが発熱したときに救われた相談先と受診の判断
発熱したのが日曜日だったこともあり、小児救急電話相談に電話をした。
熱の経過、母乳の飲み、ぐったりしている様子、解熱剤の使い方。
一つずつ確認してくれて、「このまま様子を見て大丈夫」と言われたことで、その夜は不思議と落ち着いて過ごすことができた。
病院に行くべきか迷ったとき、
「まず電話で相談していい」という選択肢があるだけで、親の気持ちはかなり楽になる。
ヒトメタは大人にうつる?母親に感染したときの症状
弟の発熱から少しして、私にもヒトメタはうつった。
大人になると症状は軽く、熱は出なかったけれど、鼻水とのどの痛みがつらかった。
ヒトメタは感染を繰り返すうちに症状が軽くなり、大人にとっては風邪のような存在になることが多いと言われている。
隔離や感染対策に疲れて、「もういいや」と思った瞬間も正直あった。
それでも、赤ちゃんの様子を見ながら、できることだけは続けた。
ヒトメタと向き合って分かった「全部守れなくてもいい」ということ
赤ちゃんがいる家庭で、上の子が保育園から感染症をもらってくるのは、避けられない現実だと思う。
完璧に防ぐことはできない。
でも、何もしないのと、できることをやった上で感染するのとでは、心の持ちようがまったく違う。
もし今、上の子がヒトメタに感染して不安の中にいるなら、
まずは「相談できる先」を一つ確認して、
できる対策を一つだけやってみてほしい。
ヒトメタを完全に防ぐことはできない。
それでも、赤ちゃんがいる家庭で「やって意味のある対策」は確かにある。
いま、不安な気持ちで検索している人に、少しでもそのことが伝わればうれしい。
