副菜に料理感はいらないと思っている

副菜って、正直めんどくさいですよね。
主菜はなんとか作ったのに、「副菜 作りたくない」「あと一品どうしよう」で手が止まる。冷蔵庫を開けては閉めて、結局よく分からないまま時間だけが過ぎていく…。

そこに追い打ちをかけるのが、SNSやレシピサイト。本当は助けを求めたくて開いたはずなのに、気づけばきれいに盛り付けられた食卓や、品数の多いごはんの写真ばかりが流れてきて、「あ、これが普通なのかな」「うち、全然できてないな」って、逆に追い詰められることも。

管理栄養士をやっていても、正直、同じです。ちゃんとやれてない気がするし、もっと頑張らなきゃいけないのかな、って思うこともあります。でも、だからこそ言いたい。

副菜って、そんなにちゃんと作らなきゃダメ??

副菜がめんどくさいと感じるのは普通のこと

副菜って、「一品」として成立していないといけない気がしませんか。和え物とか、炒め物とか、名前がつく料理じゃないと、みたいな。

我が家の副菜は「名もなき野菜料理たち」

わが家の副菜に料理名はありません。だいたい名もなき野菜料理たちです。「一品」として成立しているかどうかも、正直よく分からない。だいたいが切る→チンで完結したもの。

たとえば、
・キャベツを千切りにしてチン
・もやしをチン
・冷凍ブロッコリーや冷凍インゲンをチン
・ミニトマトを洗って出すだけ

だいたいこんな感じです。

味付けしない日も普通にあります(というか、しない日のほうが多い)。切らない日もあります。「副菜を作った」という感覚はほぼなし。これが、「わが家の通常運転」です。

副菜は”レンジでチンして保存”でいい

切った野菜を、ジップロックのタッパータイプ(1900mlのやつ)に入れてチン。その日食べる分だけ取り分けて、残りは冷めるまで蓋をずらして置いておいて、冷めたら蓋をしてそのまま冷蔵庫へ。

前はシリコンスチーマーを使っていたこともあるけれど、容量が少なくて、家族分の数日分を一気に加熱するには足らなくてやめた。

こうしてできた「火の通った野菜」は、そのまま出してもいいし、気が向いたらちょっと味を足してもいい。でも、何もしなくてもいい

名もなき副菜料理でも、家族は気にしていない

名もなき野菜料理を出して、文句を言われたことはありません。というか、たぶん家族は何も気にしていないと思います。

子どもにとっては、離乳食の延長みたいなもので、これが普通。特別な副菜を食べている感覚もなければ、「手抜きだな」なんて思うはずもなく、ただ「うちのごはんはこういうもの」という認識なんだと思います。完全に、わが家の味です。

保育園では、薄味でも、きちんと味付けされた完成された一品が出てきますよね。でも、その違いを3歳児の娘が気にしている様子はありません。
娘の反応はだいたい、「トマトだ!」「きゅうりだ!」とか、「ピーマンきらい!」「ねぎきらい!」とか、「○○(名前)、アスパラって知ってる!」とか、「これなあに?」とか、その程度。
出てきた食材を知っているか、知っていないか。出てきた食材が好きか、嫌いか。3歳児って、本当にこのレベルです(笑)。
あまり好きじゃない野菜が出てきたときは食べないこともあるけれど、好きな野菜なら、正直、調理方法はなんだっていい感じです。夫も薄味派なので「ぜんぜんこれでいい」という反応。

特に評価もされなければ、ダメ出しもされない。良くも悪くも、日常です。

食事の主役は主菜、副菜は脇役でいい

そもそも、食事のメインって主菜じゃないですか。「メインディッシュ」って呼ばれるくらいなので、テンションが上がるのはやっぱりそこ。唐揚げの日に、横にある副菜を見て「うわぁ〜!」ってなること、ほとんどありません。

いくら副菜に時間をかけたところで、結局は「副」。主菜の影に隠れる存在です。だったら、主菜がちょっと楽しみなものなら、副菜は脇役でいい。むしろ、主菜の邪魔をしないくらいでちょうどいい。

副菜をちゃんと作ろうとすると、味付けを考えて、切り方を揃えて、見た目を整えて、気づけば主菜と同じくらい気力を使います。でも、副菜の役割って、そこじゃない。野菜が食卓にあって、量がそこそこ取れて、主菜を引き立ててくれれば、それで十分です。

管理栄養士として見ても、野菜は「調理法」よりも「量」と「頻度」のほうが大事だったりします。だから、名もなき野菜たちでも、食卓に並ぶこと自体に意味がある。副菜に「料理感」はいらないと思っています。

副菜を頑張らないと、料理全体がラクになる

副菜を頑張らなくなって、一番ラクになったのは、食事作り全体へのハードルが下がったこと。

「副菜どうしよう」で手が止まらなくなったし、夕方の気持ちの余裕も、少し戻ってきた気がします。献立を考える時間も、かなり減りました。チンして保存しておけば、そのままでも出せる。今日はこれでいい、と思えたら、それで終わり。副菜を「ちゃんと仕上げなきゃいけないもの」から「必要なら出せばいいもの」にしただけで、食事作り全体が、ぐっと軽くなりました。

副菜をはじめから頑張るつもりがなければ、不思議と主菜にちょっと余裕が回ってくることがあります。「副菜もちゃんと作らなきゃ」と思っていると、主菜は無難なもの、失敗しないものを選びがち。でも、副菜は名もなき野菜たちでいいと思えると、主菜にだけ、少しだけ気力を使える。SNSで見かけた料理を思い出して、「あ、これ今日作ってみようかな」そんな気持ちが出てくることもあります。そうやって主菜の選択肢が増えると、食事のレパートリーも少しずつ増えて、気づけばマンネリもしにくくなる。料理を頑張ろうとしているわけじゃないのに、結果的に料理をする気力が戻ってくる。結構いい感じに、回っていきます。

副菜までしっかり頑張るのは、クリスマスとか、誕生日とか、特別な日だけで十分だと思っています。毎日じゃなくていい。むしろ、毎日じゃないから楽しい。「今日はちゃんとやる日」「今日はやらない日」。その差があっても、何も困りません。

副菜を頑張れない日があっても、名もなき野菜料理が続いても、誰も困っていなければ、それでOK。副菜が作れない日があっても大丈夫。レンジでチンした野菜でも、立派な副菜です。

管理栄養士の副菜は、今日もだいたいチンです。

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