田舎で子育てしてる人、いますか。私は田舎町に住んでいるんだけど、これね、自然が多くてのびのび〜とか、空気がきれい〜とか、もちろん良いところもある。でも同時に、子育てに関しては地味にハードモードだなって思うことが多いです。なんというか、「詰む」ってほどじゃないんだけど、積もる。毎日の細かい不便が、確実にHPを削ってくる。
元気な日は平気なんですよ。田舎あるあるも「まぁそうだよね」で受け流せる。でも、寝不足の日とか、仕事が立て込んでる日とか、子どもが体調崩した日とか、こっちがメンタルぎりぎりの日とか、そういう時に田舎の不便って本当に効いてくる。ボディブローみたいに、じわじわ効いてくるんです。
近くに頼れる人がいないって、想像以上にきつい
まず前提として。近くにサポートしてくれる人がいない、っていうのは、子育て世帯に関しては本当死活問題です。
わが家は、わたしの実家が飛行機で移動しなければいけない距離。夫の実家も車で4時間かかる。つまり「ちょっとお願いできる」距離に両家ともいない。これ、地味に効きます。
具合悪くても気合いで回すしかないし、夫婦どっちかが倒れたら普通に詰む。そして詰みそうな日は、わりと頻繁にくる。え、こんなに?ってくらい来るんですよね。
本当に「もうだめだ」っていう風になったときは、市に頼れたりもするのかもしれない。でも、その一歩手前の事なんて本当しょっちゅうあるんですよ。むしろそっちの方が多い。「もう無理!助けて!」って叫ぶほどじゃない。でも心の中では毎日「誰か助けて」って言ってる。この「ギリギリの日常」が一番しんどい。
田舎は、店が閉まる。しかも気軽に閉まる
田舎町だから家事代行なんてもちろんないし、飲食店もたいしてない。というか田舎だから、本当みんな自由に休む。頼りたい時ほど閉まってる。なんで。そこ、営業しててほしいよ、ってタイミングで当たり前に休む。田舎の好きなところでもあるけど、子育ての現場ではたまに本気で困る。
知ってる?スーパーも19時に閉まるんだよ。ちなみに火曜日は開いてる飲食店どこもない。なぜだか火曜日はラーメン屋さんも、そば屋さんも、焼肉屋さんも休み。ファミレス?ないない。田舎にはチェーンが参入してこない(笑)。
19時って、まだ夕方ですよ、体感。
夕方って戦争じゃないですか。お迎え行って、帰宅して、手洗いさせて、機嫌取りしながらごはん作って、途中で泣かれて、抱っこして、やっと落ち着いたと思ったらお茶こぼされて、なんとか食べさせて…。そんな夕方の戦争を終えたころに、ふと気づくんですよ。「あ、牛乳ない」とか。「あ、明日のパンない」とか。「え、オムツ切れてる」とか。
そこで、「じゃあちょっと買いに行こう」ってできる世界と、できない世界がある。田舎は後者。スーパー19時閉店って、そういうことです。
しかも、コンビニが近いとも限らない。ガソリンもただじゃない。子ども連れて夜に出かける難易度も高い。「買いに行く」が、ちょっとしたイベントになる。この「ちょっと買いに行く」ができない生活って、思った以上に心が疲れるんですよね。
惣菜も売ってない。売ってても「夕方で消える」
あと、地味にきついのがここ。惣菜も売ってない(売ってても19時に閉まる)。逃げ道として「お惣菜」があるって、都会だと当たり前なのかもしれないけど、田舎だとそうでもない。
19時閉店だから、17時半くらいから割引が始まるんですよね。18時半には半額シール、みたいな世界。つまり、ちょっと残業した〜とか、ちょっと出遅れた〜とか、そういうだけで惣菜コーナーが空っぽ。からっぽです。笑えるくらいきれいに空っぽ。え、私いま何食べる?ってなる。
帰宅後の「今日はもう作りたくない…」って日に、最後の砦だったはずのお惣菜が何も残ってない。これね、想像以上に心が折れます。結局、自分でどうにかするしかないってことだから。
外食もテイクアウトも、都会の武器
都会の子育てって大変だと思う。満員電車とか、人混みとか。絶対大変。でもね、都会には都会の武器がある。外食、テイクアウト、家事代行、Uber、24時間スーパー、コンビニの多さ、小児科の選択肢。
田舎は、それが少ない。
頼れる手段が少ないって、つまり「限界の日の逃げ道」が少ないってことです。逃げ道が少ないと疲れが抜けない。疲れが抜けないと余裕がなくなる。余裕がなくなると、子どもに優しくできない日が出てくる。そうすると罪悪感。もう、このループ。
たまに思うんですよ。子育てのしんどさって、育児スキルとか、自己管理の問題じゃなくて、「環境の問題」が大きすぎない?って。
東京出身の私が思う、「2時間の違い」の大きさ
ちなみに私は東京出身です。
学生だったころ、近くに結構大きめのドラッグストアがあって、よくお世話になっていました。食料品も売ってるし、日用品もあるし、薬もあるし、便利だった。そこは夜中の0時閉店だったんだけど、2時間延長して夜中の2時閉店に変わった時は本当うれしかった。
2時間の違いって、すごく大きいんですよね。夜中に欲しくなるものってあるじゃないですか。アイスとかお菓子とか、ときには薬とか。
今思うと、あの「深夜でも開いてる」って環境は、暮らしのセーフティネットだったんだなって思います。ギリギリの時に、最後に逃げ込める場所がある。それだけで人って安心できる。
田舎は、それがない。
「ちょっと頼る」ができないと、頑張りが常態化する
ここが一番きつい。田舎でサポートが少ないと、「頑張る」がデフォルトになるんですよね。
今日はごはん作るの無理だな〜って日でも、外食に逃げられない。デリバリーもない。惣菜も売ってない(売ってても19時に閉まる)。つまり、自分でどうにかするしかない。
そうなると、「ちゃんとやる」じゃなくて、「倒れない程度に回す」が生き方になる。これ、悪いことじゃないけど、ずっと続くとじわじわしんどい。自分の回復が追いつかない。
地味にしんどいのは「頼れる先の情報が少ない」こと
あとね、これもある。都会って、選択肢が多いだけじゃなくて情報も多いんですよね。「おすすめ小児科」とか「子連れOKの店」とか「週末どこ行く」とか。困ったら検索すればなんとかなる。
田舎って、それが少ない。検索しても出てこない。出てきても古い。そもそも候補がない。レビューもない。口コミが全て。で、その口コミも「知り合いネットワーク」前提だったりする。初めての土地だと、そこもハード。
「困ったときに探せばいい」が通用しない。困ったときは、もう詰んでる。これね、想像以上にストレスになります。
じゃあ田舎の子育てって、どうしたらいいの?
これ、正解はないんだけど。私はね、「田舎で子育てしてる自分、よくやってる」って思っていいと思うんです。ほんとに。
だってハードモードだもん。スーパー19時閉店だもん。火曜に外食できない世界線だもん。頼れる人いない日もある。外食で逃げられない日もある。選択肢が少ない中で、毎日回してる。
それってもう、努力とか根性とかじゃなくて、生活力です。サバイバル能力。
都会の子育てが楽って言いたいんじゃないです。都会も絶対大変。でも田舎のしんどさって、あまり可視化されないんですよね。キラキラもしないし、映えないし、「大変だね」って言われにくい。でも確実にしんどい。
だからこそ言いたい。田舎で子育てしてる人、めちゃくちゃ頑張ってる。しんどいのはあなたのせいじゃない。環境がハードなだけ。
まとめ:頑張り方じゃなくて、環境で疲れてる
田舎の子育ては、良いところもたくさんある。子どもがのびのびできたり、空が広かったり、人があったかかったり。でもね、その裏に「サポートの少なさ」がある。
頼れる人が近くにいない。お店が閉まる。選択肢が少ない。逃げ道が少ない。疲れをリセットする仕組みが少ない。だから、疲れるのは当たり前。できない日があるのも当たり前。
そして、できなかった日を「自分のせい」にしないでほしい。
