3歳と1歳の二人育児|上の子の嫉妬と、向き合えない夜のこと

3歳と1歳の二人育児をしていると、「上の子の気持ちを大事にしよう」と何度も自分に言い聞かせることになります。赤ちゃん返りや嫉妬、甘え。どれもよく聞く言葉で、頭では理解しているつもりです。それでも、実際の夜はそんなふうに整理できないことのほうが圧倒的に多い。

夜になると始まる、二人育児の現実

夜中、弟が泣く。その泣き声に反応して、お姉ちゃんが目を覚ます。そして私は、ほとんど迷うことなく弟のほうへ行ってしまう。それが正しいのかどうかを考える前に、体が動いているという感覚に近いです。

1歳の息子は、夜泣きをしたらすぐに授乳が必要になります。泣き声も大きく、放っておくという選択肢はありません。だから、夜泣きにすぐ対応する。それは弟のためでもあるけれど、実は3歳の娘のためでもあります。弟に起こされず、翌日また元気に保育園でたくさん遊んできてほしい。その気持ちが強くて、私は反射的に弟のもとへ向かってしまいます。

上の子を大切にしたいのに、後回しにしてしまう気持ち

たとえ娘の隣で寝ていても、夜泣きが聞こえれば私は弟のところへ行く。理屈としては当たり前の行動なのに、そのたびに娘の気持ちを後回しにしている感覚が、あとからじわじわと胸に残ります。娘のこともしっかり大切に思っているからこそ、そうしているはずなのに、それが本人にとって本当に幸せなのかと考えると、全面的にそうだとは言い切れません。

では、弟を泣かせたまま、娘を抱きしめていればよかったのだろうか。そう考えてみても、答えはすぐに出ます。それも違う。弟もまた、大切な存在です。泣いているのを分かっていながら放っておくことは、私にはできません。

3歳の嫉妬だと分かっていても、受け止めきれない夜

娘は普段、弟のことが大好きです。よく笑うね、かわいいね、と声をかけてくれるし、頭をなでてくれることもあります。それでも、ママが弟に向かっている時間が長くなると、少しずつ様子が変わります。急に甘えてきたり、わざと大きな声を出したり、こちらの反応を確かめるような行動をとることもあります。

「あ、今これ、上の子の嫉妬なんだな」

そう分かっていても、余裕がないときはうまく受け止められません。眠い、疲れている、早く寝てほしい。そんな気持ちのほうが先に立ってしまい、頭で分かっていることと行動が噛み合わなくなります。

もう一人の親であるパパの存在と、頼れない現実

ここで、もう一人の親であるパパの存在が浮かびます。「弟を抱っこして寝かしつけて」とお願いすれば、きっとやってくれると思います。でも、パパにも仕事がある。翌朝も早い。そう思うと、簡単に頼れない自分がいます。

みんな大切で、みんなを守りたい。そう思っているのに、その全部を同時に満たすことは、どうしても難しい。二人育児は、そんな場面の連続です。

罪悪感が押し寄せる、静かな夜

夜はなんとかやり過ごしても、すべてが静かになったあとにやってくるのが罪悪感です。「あのとき、もう少し娘を優先できたんじゃないか」「ちゃんと気持ちを受け止めてあげられたかな」。答えの出ない問いが、頭の中をぐるぐる回ります。

それでも不思議なことに、娘は翌朝になるとケロッとしています。昨日の夜のことなどなかったかのように話しかけてきて、いつも通りの一日が始まる。その姿に救われると同時に、「こんなふうに感じているのは私だけなのかもしれない」と、また少し複雑な気持ちになります。

23時ごろに訪れる、ほんの少しの救い

夜が深くなり、23時ごろになると、ようやく家の中が静かになります。娘と息子が寝息を立てて、ふたりともすやすや眠っている時間。この時間帯は、時間的にも精神的にも、いちばん平和です。

その余裕のある空気の中で、息子の頭をそっと撫でながら「かわいいね」と小さく声をかけたり、娘のほうに体を寄せて「いつもごめんね」と心の中でつぶやきながら横になったりします。昼間や夜中にはできなかったことを、まとめて取り戻すような時間です。

娘は、眠るときに私の首を触る癖があります。完全に寝入ってからも、無意識のまま指先が伸びてきて、首元を探るように触ってくる。目は閉じたままなのに、まるで「そこにいる?」と確認しているみたいです。

眠りながらでも、母の存在に気づいているのだろうか。もしそうだとしたら、昼間や夜中に積み重ねた私の罪悪感も、少しは救われる気がします。ちゃんとそばにいる時間も、娘の中に残っているのかもしれない。そんなふうに自分に言い聞かせながら、静かな夜を過ごしています。

正解が分からないまま、それでも夜は続く

みんな大切で、みんなを守りたい。そう思っているのに、現実はいつも選択の連続です。二人育児は、どちらかを選ばなければならない場面がどうしても生まれてしまう。

今夜もきっと、弟は泣いて、娘は甘えて、私は迷いながら動きます。正解が分からないまま、同じような夜を繰り返すはずです。それでも朝は来て、子どもたちは少しずつ成長していく。その過程で生まれる感情も、きっと全部無駄ではないと信じたい。

上の子の嫉妬と向き合えない夜があっても、それでも一緒に過ごしているこの時間が、いつか何かにつながっていく。そう思いながら、今日もまた夜を迎えます。

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