離乳食が遅くなってしまったと感じている親へ

離乳食を始める時期が、少し遅くなってしまった。
そんなふうに感じて、このページにたどり着いた方もいると思います。

「5〜6か月から始めるのが目安」と聞いていたのに、
気づけば7か月、8か月になっていた。
その事実だけを見ると、不安になったり、
「ちゃんとできていないのでは」と感じてしまうのは自然なこと。

ただ、離乳食を始める時期は、
一本の線で区切られるものではありません。
その前提を、まず整理しておきたいと思います。


うちは、離乳食を始めたのは7か月と8か月でした

現在3歳の長女は、生後7か月から離乳食を始めました。
0歳の弟は、さらに遅く、生後8か月ごろ。

当時は、風邪をひいたり、実家に帰省したりと、
生活のリズムが安定しない時期が続いていました。
気づけば時間が過ぎていて、
結果として、離乳食の開始時期が後ろ倒しに。

できることなら、もう少し早く始めてあげたかった。
そう思わないわけではありません。
ただ、当時の生活状況を振り返ると、
無理なく判断できるタイミングは、そこだったとも感じています。


離乳食が遅くなってしまったと感じている親へ

離乳食が少し遅れてしまったと感じると、
どうしても「目安より遅い」という点だけに目が向きがちです。

その結果、
「何か足りないことをしてしまったのでは」
「本当はもっと早く始めるべきだったのでは」
と、不安が大きくなることも。

ただ、離乳食の開始時期は、
テストの合格ラインのように明確に線が引かれているものではありません。
生活の状況や体調、育児の形によって、
自然と前後するものです。

この前提を知っているだけで、
「遅れてしまった」という感覚は、
「状況に合わせて判断した」という捉え方に変わっていきます。


離乳食を5〜6か月から始めると言われる理由

離乳食は、生後5〜6か月ごろから始めるのが一般的とされています。
その理由として、よく挙げられるのが「鉄不足のリスク」です。

赤ちゃんは、生まれたときに体内にある程度の鉄を蓄えた状態で生まれてきます。
そのため、生後すぐの時期は、母乳やミルクだけでも問題なく過ごせます。

ただ、その鉄のストックは少しずつ使われていき、
生後5〜6か月ごろから、将来的に不足する可能性が出てくると考えられています。

特に母乳には、鉄分があまり含まれていません。
そのため、母乳中心の場合は、
この時期から鉄の摂取について意識し始める必要があるとされています。

ここで大切なのは、
「5〜6か月になったら、急に栄養が足りなくなる」
という意味ではない、ということです。

この時期は、
今すぐ不足するから始めるのではなく、
今後の不足に備えて準備を始める目安の時期と整理されています。
その一環として、離乳食が勧められています。


離乳食初期は、栄養を「がっつり摂る」時期ではない

離乳食を始める時期になると、
「離乳食で栄養を補わなければならないもの」
として意識されることが多くなります。

ただ、離乳食初期は、
栄養をしっかり摂ることを主な目的とした段階ではありません。

一般的に、離乳食初期に食べる量はごくわずかです。
1さじ、2さじから始まり、
食べられる日もあれば、ほとんど口にしない日もあります。

栄養面で見ても、
この時期の離乳食が占める割合は小さく、
母乳やミルクが引き続き栄養の中心になります。

そのため、
「5〜6か月になったら、離乳食で栄養を補わなければいけない」
と受け取ってしまうと
実際の離乳食初期の姿とのあいだにギャップが生まれやすくなります。

離乳食初期は、
食べることに慣れるための準備段階として位置づけられています。
味や形、スプーンの感触を知ることも、その一部です。


うちが、少しのんびりしていた理由

うちの場合、離乳食の開始を急がなかった背景のひとつに、
弟が混合栄養だったことがあります。

母乳だけでなく、粉ミルクも飲んでいたため、
栄養の入り方については、
完全母乳とは少し前提が異なると考えていました。

粉ミルクには鉄分が添加されています。
そのため、栄養面を考える際の条件が、
完全母乳の赤ちゃんとは同じではありません。

もちろん、
混合栄養であれば離乳食を後回しにしてよい、
という意味ではありません。

ただ、
「今すぐ不足する」と一律に考える必要はない。
そう判断できる材料はありました。

生活の状況や体調も含めて、
その時点で無理なく始められるタイミングを選んだ、
それが、うちの判断でした。


離乳食に、プレッシャーをかけすぎていないか

離乳食について調べていると、
「◯か月から始めましょう」
「この時期には◯◯が必要です」
といった表現を多く目にします。

情報としては間違っていなくても、
それが重なることで、
「遅れたらいけない」
「ちゃんとできていないかもしれない」
という不安につながることがあります。

少し前までは、
「1歳までは母乳だけでも大丈夫」
と言われていた時代もありました。

現在は研究が進み、
5〜6か月ごろから始める理由も整理されています。
ただ、その伝え方次第では、
親に必要以上のプレッシャーを与えてしまうこともあります。

本来、離乳食は、
赤ちゃんの成長や生活に合わせて進めていくもの。

ということは、
体調や環境の影響を受けるのも、自然なこと。


離乳食は「遅れ」ではなく、生活の中の調整

離乳食が少し遅くなってしまった。
そう感じる場面は、多くの家庭にあります。

ただ、離乳食を始める時期は、
単純に早いか遅いかで判断できるものではないと思います。

・赤ちゃんの様子
・育児の形
・生活の状況
さまざまな要素が重なって
その家庭ごとのタイミングが決まります。

必要な前提を知ったうえで
「今はこのタイミングでいい」と考えたのなら
それは”遅れ”ではなく”調整”ではないでしょうか。

離乳食は完璧に進めるものではなく、
少しずつ生活の中で形になっていくもの です。

今日の判断が、
必要以上に責められるものでありませんように。

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